奈良の桜の名所として、大野寺があげられます。
お寺の境内は小さめではありますが、枝垂れ桜が多く、
特に樹齢300年と言われる「小糸(こいと)しだれ」という枝垂れ桜は、
他ではなかなか目にする機会のない桜だと思います。
ここではそんな大野寺の枝垂れ桜について、その魅力や見頃の時期、アクセスについてご紹介します。
目次(複数ページに分かれた記事もあります)
大野寺の小糸しだれ そのボリューム感と貴重さ
(出典「photoAC」)
大野寺は境内はそれほど広くはありませんが、
桜の季節には、枝垂れ桜が春の装いで出迎えてくれます。
冒頭でもご紹介しましたが、大野寺の桜で有名なのが「小糸しだれ」という枝垂れ桜で、
境内には大きな「小糸しだれ」が2本、並んで屹立(きつりつ)しています。
花の色は白さをまとい、特徴的なのはその桜の花のボリューム感です。
「小糸しだれ」の場合には、普通の枝垂れ桜に比べると、
花付きが良いといいますか、花の数がそもそも多い印象があり、
そんなに花をつけたら重たいんじゃないか?
見応えのある時期には、そう思わせるほどのボリューム感がありました。
ただ現在では枝が少なくなっていて以前ほどのボリューム感ではありません。
(以前は上記の写真のようなボリュームがあったのですが。)
また「小糸しだれ」という桜を、私は他では目にしたことはなく、
京都の桜の名所でも見たことはありません。
「小糸しだれ」を目にする機会はそれだけ貴重で、なかなか見ることのできない桜のように思います。
「小糸しだれ」の他にも境内には紅枝垂れ桜もあり、
桜の季節の大野寺の境内は、春の装(よそお)いに包まれます。
大野寺の小糸しだれ その見頃の時期は
大野寺の桜の開花時期は、例年4月上旬~4月中旬になります。
桜が見頃の時期にはライトアップが行われ、夜9時まで夜桜を楽しむことができます。
また桜の見頃の時期は、年によって違いがありますので、
桜の開花情報をご確認していただいた上で、
大野寺の枝垂れ桜を楽しんでいただければと思います。
大野寺へのアクセス
大野寺は公共交通機関で訪れるのにも、アクセスの良い場所にあり、
近鉄「室生(むろう)口大野」駅から、徒歩5分ほどになります。
駅の出口から真っ直ぐ進むと、タクシーなどが停まっている広い場所があり、
そちらの突き当たりを左に曲がれば、あとは真っ直ぐ進めば室生寺に到着します。
最寄り駅からのアクセスの良さも、大野寺の魅力の一つと言えます。
周辺にも無料の駐車場がありますので、足を運んで小糸しだれを味わっていただければと思います。
また少し離れてはいますが、
又兵衛桜や長谷寺も周囲にあり、これらの桜について書いた記事はこちらになります。
→長谷寺の桜 景色の良いスポットと見頃の時期、アクセスと周辺情報
枝垂れ桜をご覧に大野寺を訪れる場合には、
こうした場所にも足を運んでいただき、桜を満喫していただければと思います。
終わりに
大野寺の小糸しだれは、満開の時にはボリュームのある白い装いで迎えてくれますし、
小糸しだれを見る機会そのものが、そう多くありません。
奈良で桜を楽しむなら小糸しだれを見るために、大野寺に足を運んでいただければと思います。